テクニカルアドバイス
For Roadster

コンロッド組み付け

純正コンロッドを組み付ける際に、絶対に注意しなくてはならないのが、ピストンを
シリンダーに挿入時 コンロッドボルトがクランクジャーナルを傷つける事です。
またオイルジェットのノズルがコンロッドのメタルベアリングを傷めるのも避けなくては
なりません。どんなに注意していても人間のやる事だから、100%絶対は有り得ません。
では、どうやって100%にするか?

1) コンロッドボルトに薄いゴムチューブを事前に被せる。

2) オイルジェットは面倒でもピストン組み付け後に取りつける。


こんな簡単な事で、重大なトラブルを回避することが出来ます。
コンロッドのボルトがジャーナルにトンと突いただけでジャーナルの表面に微妙な傷が入ります。せっかくのO/Hでジャーナルに傷を入れるようでは話になりません。
このような細かい事に注意を払いながらエンジンを組み付けて、初めて普通のエンジンが出来るわけです。高価なパーツを組み入れることより、普通のエンジンを組み上げることこそが言いかえれば大変なことなのです。

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