テクニカルアドバイス
For Roadster

テクアド  M.S. T その1

あーぁ、GWも終わってしまいました。
次なる連休は8月お盆。 後3ヶ月。 それまで皆さん蟻のように働かなくてはなりません。
私も同様、手かせ足かせ奴隷のように・・・ マルハはトラの穴 か?

いよいよ、W杯が 近づいてきました。
静岡は全国屈指のサッカー処。 新スタジアム エコバで繰り広げられる世界戦にさぞかし熱狂することでしょう。
下馬評では日本は予選1位突破なんて言われていますが、とんでもない。
なんと言ってもW 杯。 どこが勝っても不思議ではありません。
代表選手の皆さん、結果を意識せずにどーぞ精一杯戦ってください。
予選は2位までOK なのですから・・・?? 返ってプレッシャーかけてるってか?

ジュビロのゴンを入れて欲しいのだけど、ヒデや俊介のパス回しとタイプ違うようだし、
全体的なバランスでチーム構成を取っているのならいい選手が漏れても仕方がありません。
ただ、ゴン、アキタ はピッチに立って若い連中を奮い立たさせて欲しいー!!と思います。

点が取れない日本。
PKやセットプレー、コボレ球は別にして、スピードとパワーでねじ込む点取り屋が欲しいです。  
思い切ってガンガン シュートを狙って欲しいものです。
誰が日本の秘密兵器になってくれるのか? 楽しみで仕方ありません。
チキショー 見に行きたい!!

清水のナショナル・トレセンはロシアの練習場所。
折角 美しく整備されたグランドに枯葉剤を巻いた輩がいます。
突然 芝生が枯れ始めた。 その模様は平仮名の”し”に字になっているそうな。
何の意味があるのか?

全く情けない話です。
グランド整備会社は必死でケアしているそうです。
種を巻き直し、 特殊なシートを被せて成長を早める処理をするとか?

流石に、その道のプロ。 それぞれに秘密兵器があるのです。

自動車整備の秘密兵器といえば、それは特殊工具。
お題目のMST はマルハ・スペシャル・ツールの略語。
まぁ、簡単に言えば自作オリジナル特殊工具ですな。 
長いこと整備をやっていれば、どこの工場でもスペシャル工具は、あるものです。
お金惜しさに自作工具ってのもあるけど、売っていない工具は作るしかありません。
外車屋さんではきっと多いと思います。
国産車でも特殊な仕事が多いところは当然幾つかあるでしょう。 

今回紹介するのはロードスターLSD専用に考えたものです。

 

ロードスターLSD 組み付け時にサイド・ベアリングの位置はアジャストスクリューを調整してリングギヤとのバックラッシュを
適正に確保しなくてはなりません。

 

ノーズプライヤーの様な工具を使っても良いのだけれど、正確な加減を維持するのはちょっと役不足。

 

純正特殊工具がありますが、入荷未定。 何時まで経っても入荷の気配がありません。
量がまとまらなければ作らないのでしょうね。
ましてや、整備書のイラストではあまり期待できない形をしています。
マルハでは数年前に写真の工具を自作しました。
簡単。
廃材のベアリングのカラーを歯車風に丁寧に手作業でカット。
B6用とBP用はアジャストスクリューの内径、ピッチが違うので敢えてアバウトに作ってどちらにも対応できる様に工夫しています。

適当なナットを溶接すれば、しっかりした状態でLSDのアジャストが可能になります。
当然、ダイアルゲージでバックラッシュを測定、確認、 ただ、バックラッシュさえ適合であれば良いというものではありません。



絶えず力の入れ加減を均等にできるような状態でサイドベアリングをアジャストスクリューで調整しなくてはならないのです。

その際に流用工具よりももっと確実に作業できるようにと工夫してみたMSTです。



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