
適合
NA6C
特徴:
マルハ流強化パッドは、先ずはデーター摂りから始まります。
今更ながらに当たり前のことなのですが、強化パッドと称して販売されているパッドは本当に強化パッドなのでしょうか?
特に、ノンアスベストを主材にストリート用に販売されているパッドは純正パッドとの比較が大変難しい面があります。
エッ!と驚くユーザーもいることでしょうが、考えてみてください。
純正パッドと比較するには、純正パッドを最初にテストする必要がありますが、膨大な車種となる純正パッドを一つ一つ試験機に掛けてテストを行い、その全ての物に対して強化パッドとしての性能を保持しなくては、強化パッドにならないのです。
しかし、自動車メーカーは車種毎に必要とする性能を判断しながらパッドを設定して行くのですから、中には一般的ノンアス強化パッドに匹敵する性能を元々有する純正パッドがあっても不思議ではありません。
つまり、1種類の社外強化パッドに対し、数多くの純正パッドとの性能比較になるので、性能差が大きい、小さい、殆ど無い、逆転している、等の現象が起こってしまいます。
強化パッドの材質をより高温に振った、メタル、セラミック、カーボン、等の材質になれば純正との性能差は歴然となりますが価格は当然高額な物になりますし、使用適正温度、鳴き、ローターアタック、ダスト、等の弊害も発生する可能性が出てきます。
既にお気づきの方もいらっしゃる事でしょうが、ノンアスベスト主材のストリートスポーツ用パッド程、純正パッドとの性能比較を明確にしなくてはならないパッドなのです。
マルハが行った最初のステップはロードスターに使われている純正パッドの試験からでした。
試験規格にはJIS規格とSAE規格があります。
前者が日本向け、後者がアメリカ向けになります。
今回の開発にはJIS規格に準じてテストが行なわれています。
摩擦材認証試験は、同一面積、同一圧力で測定を行う為に、パッドの面積やトルクに関係なく摩擦材の性能のみを測定する事が出来ます。
パッドの性能を判断する基準に、摩擦係数があります。
簡単に言えば、係数が大きいほど摩擦力が強く発生する事を意味します。係数が大きいほど良く止まるパッドと表現できます。
ところが、係数は一定ではなく、温度変化に伴い摩擦係数も変化します。
例えば、使用適正温度を30度~300度と明記しているパッドがあると、その範囲以外は使えないものとユーザーは判断しがちですが、実際は各メーカーが選択の基準として自主的に表現するいわば"目安"な様なもので決して絶対的なものではないのです。
仮に、A社製パッド(30度~300度)とB社製パッド(0度~400度)の表記があっても、これだけでB社パッドの方がワイドレンジとは言い切れないのです。
何故なら、各温度に於いて変化する摩擦係数が具体的に明記されていないからです。
エンジンの回転数によって変化する出力図の様に、パッドについても温度によって変化する摩擦係数を公表すれば、カタログに掲載される曖昧な"適正温度"にユーザーが惑わされることなく、製品を判断する一つの基準が成り立つのです。
マルハはどのメーカーもショップも行わない各温度に於ける摩擦係数のデーター公表を行い、商品説明に使います。
データー化する事で、ユーザーはより性能を把握し易くなります。
また、ストリートスポーツとしてより多くの方にお求め頂けるように、純正パッドとの性能差をデーター上で比較しています。
フロント : NA6CE、NA8C、NB8C(RS)とSS-27

SS-27は低温から高温まで安定しながら、高いμになっています。
特に350度近辺でも性能が低下する傾向が見られず、スポーツ走行での耐久性を立証しています。
一方これに追従するμを発揮するのが、NA8用の純正パッドですが、250度までのピークを堺とし、低温時でのμの安定感が若干不足しています
。また、高温になるほどに性能が低下し、スポーツ走行に徹すると不安が残るようです。
NB8RS用は一定したμですが全体的な性能はそれ程高くなく、スポーツ走行向けには厳しいと思われます。
装備される270mm大型ローターや大型キャリパーの性能を十分に引き出すにはパッドの改善が望ましいと考えられます。
NA6CE用はクラスで最も低いμパッドが採用されています。
低温時から低いμになっている上、300度近辺からμが唐突に上がるのは配合された金属繊維が影響していると思われます。
全体的なμが低い上に不安定な性能曲線であり、加えて併用される有効ローター半径もクラス最小である事を考えれば、先ずパッドの見直しを考えなくてはならないのが、NA6CEと言えるでしょう。
ただし、補足としてNA6CE用のμでも一般的な値である事を加えておきます。
リヤ : NA8C、NB8C(RS)とSS-27

フロント同様にSS-27と比較をすると純正パッドは全体的にμが低い上に安定していない事が分かります。
特にNB8RSにおいては、前後のバランスが悪く、リヤの方がμは高いパッドになっている事が判明しました。
もっとも、実際にはパッドの面積やキャリパーの容量などの他要素も加わる為に素材だけでバランスを批評することは乱暴ですが、やはり前後の材質はフロントが強い、あるいは前後同等の性能が適しているのではないかと考えます。
純正パッド同士の比較検討では、NA8Cのパッドが全体的な安定感があり、前後バランスの配分も良い様に見受けられます。
また、SS-27も加えて検討すると、SS-27の安定性や高性能振りがμの観点からでもお分かり頂けるものと思います。
【 性能グラフ/ 磨耗と温度 】
フロント : NA6CE、NA8C、NB8C(RS)とSS-27

リヤ : NA8C、NB8C(RS)とSS-27

パッドのライフも大変重要な要素で、性能は良いが減りがあまりに早いパッドではユーザーの経済的に負担になってしまいます。
ストリートスポーツと称するからにはパッドの寿命も安定させる必要があります。
グラフは対温度に対する摩耗度を表しています。より摩耗が進むほどに縦軸が大きな値になります。
SS-27は一般的な使用域に於いては、純正品に比べても耐摩耗性が良い事が分かります。
250度を超えてからは、μの摩確保を重視していいる為に摩耗が進む性質がありますが、250度は相当厳しいハードな走りをしないと達しない温度です。
SS-27はダストも少なく、鳴かない静かな制動。
低温時から450度までの幅広い使用温度域、更には一般走行レベルでのロングライフも兼ね備えたマルチ型ハイパフォーマンスパッドです。
マルハが採用した試験方法はJIS規格に準じた、同一面積、同一圧力に於ける摩擦材認証試験です。
一方で、パッドに裏金がつけられた完成品をテストする方法にダイナモメーターを使った物があります。
同じ形状同士の複数パッドを比較テストする場合は良いのですが、形状の異なるパッド同士を比較する場合には向かないテストです。
パッド面積が異なれば、制動力に変化が出てしまうからです。
NA6とNA8ではパッドの形状も異なるので、同じ材質で作られたパッドでも制動性能に差が出てしまいます。
だからこそ、マルハではダイナモメーターでの試験方法は採用しなかったのですが、一般的に多く行われるテストはダイナモメーターであることをお伝えしておきます。
さて、お察しの通り同じ材質で作られたパッドでも、NA6,NA8(NB8前期・NB6)、NB8(NB-2 RS)用のパッドは実際に使われる条件(車重、パッド面積、有効ローター半径、キャリパーピストン径など)が異なるので、制動性能にそれなりに差が出ても仕方が無いのです。
それ故に、各純正パッドとの個別比較テストの重要性がより明白になることがお分かり頂ける事と思います。
SS-27は高性能でありなが、一般的な日常での使い方に不便が無い様に配慮され、且つ安定した制動と450度の高温域での耐久性を備えています。

マルハが提案するマルチ型強化パッドなのです。

[Home]