テクアド フライホイールの固定

久しぶりのテクアドでごいます。

オイこら! サボってばかりいるなよ。
 とテクアドをお楽しみの皆様からお叱りの声が聞こえてきそうですが、ここはヘラヘラ笑って誤魔化しましょう。

ハイ スンマセ〜ン。 開き直り、元気良く行きましょう!!


社民党の大騒動。
辻本さんの逮捕の影にチラつく政治と司法の取引や駆け引き、おたかさんこと土井党首への批判が更に高まる中、その成り行きが注目されます。
そもそもの問題は秘書給与の詐欺。
名前だけの秘書登録に税金からの給与が支払われていたことに対する詐欺問題なのですが、ドキドキしている議員が他にどれだけいるのか、ハッキリしていただきたいものです。

名前貸しの架空口座に振り込まれた給与。 
それならば、兄弟や親類など身内の秘書登録で結局同じことをしている議員はどうなのでしょう?
何であろうとも秘書登録がされ、法的には問題なくとも、給与の流れは辻元さんたちとなんら変わりが無い人達もいるのではないでしょうか?
やり方が悪かった辻元さんを責めるべきか、システムそのものをもっとクローズアップさせるべきか? 
逮捕されている議員に多額の給料が支払われていたり、むなしい国政であります。
しっかり議員をサポートするプロ秘書が殆どなのは分かっています。
だからこそ秘書給与の制度があるのでしょうから。 皆が納得できるシステムの徹底をして欲しいのです。

この年になると、政治にそれ程関心が無くとも世の中の不条理には本当に腹が立つ。
だからこそ、上に立つ人間は己にもっと厳しくなって頂きたいと強く願います。

若いロードスターユーザーが決して楽でない懐からやりくりしながらチューニングやメンテナンスに費用を充てています。
庶民は四苦八苦、その中に楽しみを見出します。 
こちらもなるべく無駄が無いようにアドバイスやメニューを組むお手伝いをさせて頂きます。
商品も極力価格を下げてお求め安いものになっています。 

さて、マルハ発進 01R 28R のフライホイールセット。

お蔭様で本当に好調な販売状況であります。 急遽在庫数を大幅に増やし、供給の安定に努めております。
好調な背景には効果的であり、使い易い、そして安いの3拍子。
クラッチ交換を考えているユーザーには“一緒にフライホイールも交換しよう”とその気にさせるセット内容であると考えています。

先日、28Rを交換中、リフトアップさせたロードスターから純正フライホイールが落下。
固定ボルトを箱に入れようとしゃがむ私の肩に直撃。 ボルトを外せば落ちるに決まっているのに、どういう訳か最後の一個を外してもそれなりに安定している様に見え、サッとボルトを整理しようとかがんだ一瞬の出来事。

ドカンとリングギヤが左肩口に当たる瞬間、“オギャウァァァ〜”と叫びながら、とっさにフライホイールを右手で掴む私。
 “パーツは絶対に床には落とさない”と瞬間的に思い込む悲しいメカの習性。 
こんな8kgもあるフライホイールを何で片手でキャッチするのか自分でも分からぬが、この上がらなくなった左手はどうしよう?と不安を抱きながらも結局勢いで仕事の続行。 
傷んだ車は金を掛けなくては直らぬが、体は自然治癒、タダで直ります。 
コレがトラの穴マルハの当たり前の定説。 
ドクターが見ていたら、“馬鹿かお前ら??”と怒られそうですが、その位の勢いでやらないと仕事にならないのが現場。 
怪我をすればちゃんと手当てをしますよ。 
指を切れば止血にマスキングテープをグルグル。 
ヘタなカットバンより持ちます。カットバンは油で直ぐに剥がれてしまうのです。
コレもトラの穴の定説。 
シャクティーパットはハンマーで・・・コレはやりません。 
大事なメカが死んでしまいます。

さて、この元凶の固定ボルト。
全部で6個。 
クランクシャフトのテールとフライホイールがこの6個のボルトで固定されています。
マルハの01R ・28Rのセットにはこのボルトは含まれていません。 
プロは再使用されるケースが殆どだからです。
クランクシャフトテールに開けられたボルト穴は貫通。 つまりクランクケース内に通じています。 
ボルト中からオイルが漏れる可能性もある訳です。
そこで、液体ガスケットを使ってボルトをロックさせる人もいますが、実はこれは大ペケ。

正解はアドヘシブ、メジャーな呼び名はロックタイト(コレは登録商標)。
英語ではadhesiveと書いて”アドヒーシブ”と発音します。 意味は接着剤。
ボルトの緩み止めとオイルシールの両方を兼ねています。
フライホイールは強烈なスピードで回転しています。 
もし固定ボルトが緩んでフライホイールが外れたら、とんでもない大惨事になる可能性があります。 
フロア鉄板を突き破り室内に飛び込んでくる可能性もあります。 それ程凄まじいものなのです。

細目のネジピッチはそのための配慮で、緩み難い構造なのです。 
アドヘシブなる緩み止め剤の用意がなければ、新品のボルトを使用することを勧めます。 
新品のボルトには既に緩み止め剤が塗布されているからです。
 
それでもって、丁寧にワイヤーブラシでコレを落として・・・・ チガ〜ウ。 新品はそのまま使うのです。 
再使用をする場合は、細目のボルトを丁寧にブラッシングしてカスと油脂を落とし、そしてアドヘシブの塗布。

以下にマツダの整備解説書からの抜粋を記載しておきます。
ここでのネジ・ロック・スーパーはマツダで設定をしている緩み止め材です。
品番はK050-W0-316となります。


  1. ボルトのネジ部及びクランクシャフトのねじ穴を清掃する。
  2. フライホイールをクランクシャフトのボルト穴に合わせて取り付ける。
    参考
    新品のロック・ボルトを使用する場合は、ボルトのネジ部にネジ・ロックスーパーの塗布は不要。
  3. ロックボルトのネジ部にネジ・ロックスーパー1322を塗布し、仮止めする。
  4. SSTを使用してフライホイールの回り止めをする。
  5. ロック・ボルトを図示番号順数回に分けて締付ける。
    締付けトルク9.8〜10.5kgm


しっかり手順を踏んで作業をすること。 あやふやな作業は大きな事故の元になります。
自信が無いプライベーターはやっぱりプロショップにお任せください。

アドヘシブが無いやつぁ♪、オレンとこに来い〜♪。俺もな〜いけ〜ど・・・ チガ〜ウ。
マルハにはチャンとあります。 当たり前か。



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