テクニカルアドバイス
For Roadster

テクアド  パーツカタログ

猛暑です。 死にそうです。
オフィスでアエコンが効いている環境で仕事をされている諸君に一言。

"あんたらウラヤマシー"!!!。

夏到来。厚いのは当たり前。・・・なのです・・・。
現場の作業は近頃の暑さがあまりにもこたえます。

"ファン、ファン、ファーンン・・・・・・"っとナイスサウンドで調子良くご来店のお客さま。
エンジンオイル交換のご依頼。

推定油温は約100度。抜く時ヤケドしそう。
ところが、修理屋を長くやっていると、これが不思議に慣れてしまうモノなのです。
チョッとくらい手を擦りむいても、近頃は血もろくに出ません。
年々、ゴツイ手に変化していく我が手がを見ながら思う事は・・・。
"こうやって職人になっていくのだ−。"とチョッと強い気分に浸ります。
一気にオイルを抜くと、ドレーンボルトを持っている職人の手に熱いオイルがドビャーっと掛かります。
思わず、"アッチー!"っと大騒ぎ。
やっぱり熱い物は熱い。  コンなんで職人面するくらいなら大声あげて熱いと騒いだ方が私には合っている様です。

でも、暑い時ほどエンジンオイルの交換はマメにやって頂きたいものです。
水温、油温はシッカリ管理してください。

さて、今回のテーマはパーツカタログ。
皆さんはご自身で純正部品の手配をされた経験も随分あるかと思います。
どきどきしながら、最寄のメーカー部販店に赴いて、欲しい純正部品を説明しようとしても、
"車検証は?、正式部品名は?、" はたまた"部品番号分かります?"
なんて結構いじめられたりして、苦戦。
感じわるー!。っと思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、でも、チョッとだけ理解してあげてください。
パーツの管理は非常に大変なのです。
基本的には返品もOKなのですが、実際に開封してしまったりするとアウト。
メーカー取り寄せパーツも返品はご容赦。
ましては、ユーザー相手に一緒に何処の部品か悩んでいる時間は彼らにはありません。

細かなネジ1個まで部番が設定されていて、彼らはデーター管理しています。
こちらがシッカリした情報を出さないと彼らも動いてくれません。

上手く説明できなければ、画(イラスト)の登場。
パーツカタログの画を見ながら欲しい部品を説明すると非常に作業がはかどります。

ところが、このイラストが曲者で、実際と違う事も良くあります。
"アッレー?? こんなの付いていないなー??"とか"ここの部品はもっと形がちがうんじゃーないのかな?"なんて悩む事もシバシバ。


 
イラストと写真の矢印が示す部品は、同一です。
イラストの場合は30cmくらいの長さに見えますが、実際は5〜6cm程度の小さなものです。



イラストだけに見ている側に犯人モンタージュの様に"正確でない可能性も有り得る"と暗黙に意識させます。
でも想像力を働かせてパーツを注文するなんて勘弁して欲しい物です。

下のイラストはマツダとホンダのものです。

ホンダ マツダ
  

 

ホンダのイラストは細かい所までリアルに描いてあって "ウマイ"っと誉めたくなります。
やっぱりパーツカタログなのですから、細かな所まで描く必要がなくても分かりやすい様に描くことは大事ですね。
パーツの質感も上手く表現してくれると、(金属、ゴム、プラスティック、等の材質)オーダーする時に大きく役立ちます。
パーツカタログは部品注文の為のものなのですから、芸術とは違います。
正確に分かり易いことが大前提です。


[back]