

適用
NA6CE
NA8C、NB6C、 NB8C
|
新商品紹介の前に2月SALEで、販売開始をしてしまいましたが改めて紹介させていただきます。
以前よりLSDの在り方については、色々と考える事も多く、皆さんにどのようにLSDを認識してもらったらよいのか悩むこともシバシバ。
理由はLSDの進化、進歩にあります。
現在は実に様々な形体のLSDが存在するのです。そして普段何も考えずにメーカー装備されたLSDの恩恵を私たちは受けているのです。
ビスカス式、トルセン式、はロードスターのオーナーの方は皆さんご存知と思います。
その他に、
セレクティブLSD
スーパーLSD
ハイブリッドLSD
アクティブLSD
etc
とまだまだ一杯あります。
スポーツ向けのハイパワー車にLSDは今や当たり前になっていますが、ファミリー向けの一般車両にもLSDが実に多く採用されています。
ここに一般イメージのLSDとメーカー採用されているLSDに認識の"差"が生じている訳です。
メーカー採用されるLSDは安全面から装着されていることが殆どです。
ABSとの相性、雪道、雨などの低ミュウでの発進安定性、レーンチェンジの安定性。
その他LSDの影響はまだまだあります。
スラロームなどの切り返し時にもLSDは大きく影響します。
左右の駆動輪にトルクを伝達する、ましてやトルクを配分して伝達する。
それゆえ、切り返し時にも挙動の乱れが少なく、ステアリングの舵角が少なくて済みます。
モータースポーツ、スポーツドライビングではこれらLSDの影響は当然必要なのですが、もっとも要求されるのが、"確実な瞬時のロック"です。
残念ながら一般的なメーカー採用のLSDでは瞬時のロックは期待できません。
瞬時のロックはサーキット、ミニサーキットのタイトなコーナー時に大きな影響を与えます。瞬間的な空転はトラクションが抜けてしまい、致命的なタイムロスに繋がります。
マルハでは、日頃よりビスカスLSDはもとより、トルセンLSDにも確実なロックと言う観点からは不満を感じていましたが、それより気になるのはトルセンLSDで、充分だろうと考えてしまっているユーザーが多いことが残念で仕方在りませんでした。
日常ユースに割り切っている、スポーツドライブはしない、従いメカニカルLSDは私には必要ないと言われるのであれば納得できるのですが、サーキットでも充分だといわれる方が多いのが気になるのです。
言い換えれば、恐らくメカニカルLSDの威力を知らない方が多いとも推測できます。
一方で、メカニカルLSDの独特なバキバキ音が心配になります。
特に発進時の舵角を与えた内外輪の差が大きい時に発生し易い傾向にあります。
当たり前ですが、内外輪の差が生じた時にLSDがロックする仕組みですから、その差をデフが上手く吸収できなければタイヤにジャダーが出たりデフ内のクラッチプレートが強くこすれてバキバキと音を出してしまいます。
デフがこの差を吸収する仕組みを"差動"と呼びます。
差動が上手くこなせればこの様なバキバキ音は発生しません。
メカニカルLSDでこの低速事の差動を働かせるためには、
1. イニシャルトルクを抑える。
2. 低粘度のオイルを使う。
この二つが大前提になるります。
使用オイルについては、それぞれのショップやユーザーの考えもありますので、好みの物を使っていただければよいかと思います。
ただし覚えておいていただきたいのは、オイルには潤滑(滑り)とトルク伝達(抵抗)の両面をこなさなくて働きがあるのです。
ギヤ−の潤滑は焼きつき防止、クラッチプレート間に介在するオイルは焼きつき防止とトルクの伝達なのです。
あまり硬い粘度のオイルを使うと伝達が強すぎてバキバキ音が出やすい傾向になります。
言い換えれば粘度である程度の範囲でイニシャルが変えられることになります。
だから、慎重に選ぶ必要があります。
問題は1です。イニシャルを下げると違和感は少ないのですが、肝心な時にロックが弱くLSD本来の目的が達成できなきことが多いです。
すぐにこなれてしまうLSDは何処のモノか皆さんも良くご存知かと思います。
このすぐにこなれてしまうLSDを効きの強いLSDにするにはやはりシムなどをいれて強制的にイニシャルを上げるしかないのです。
結局バキバキします。
マルハLSDは従来のLSDと比較するとクラッチプレートを大きくし、枚数を増やすことで、低イニシャルと確実なロックの両面をクリアしています。
耐久性も大きく向上しますし、日常的に乗りやすいLSDと言えます。
後々のメンテナンスキットや各部パーツも供給可能です。
是非お試し下さい。
|