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RAPiD Mx5に活用方法


RAPiD Mx5はエンジン性能の引きだしを目的としています。
パワーアップではなく、結果的パワーアップに結び付くケースが多いのですが、
要はエンジンセッティング用ディバイスです。
しかし、プロが使えば診断ツールとして他用途にも役立つ事もあり、
その活用方法の事例を以下にご紹介します。
MAP編集ができる事が前提になりますので、
これから弊社協力店をご検討されているSHOP様には有効な資料としてもご紹介いたします。

RAPiD MX5で可能なこと

  1. アイドル域を編集できる
    アイドル状態でのエンジンの安定性はとても大事な要素です。
    ハイカム等を入れてエンストを引き起こす様な不安定なエンジンでは、ユーザーは安心して乗る事ができません。
    RAPiDMx5はMAP上で<回転xスロットル開度>のアイドル域をピンポイントで燃料の増減ができます。
    不安定なエンジンを安定させる、あるいは車検で苦労する排気ガスのアジャストにも有効に使う事ができます。

  2. O2センサのフィードバックをモニタリングできます。
    経年劣化で傷んで知る純正O2センサの良否判定がMAP編集画面から行う事ができます。
    単純に生きているか・死んでいるか、などの判断だけでなく、
    センサヒーターの効き具合や安定性までも読み取る事ができます。
    例えば、RAPiD本体をPCに接続した際にO2センサの動きが読み見とれます。
    なかなか動きが悪く、ある程度加熱した所から動き出す・・
    という事からセンサヒーター機能が低下している事が分かります。

  3. インジェクターの判定も可能です。
    リアルタイムにインジェクターの負荷がモニタリングできます。
    使い込むことで、一般的な数値や傾向が習得できます(自分にとっての基本的な数値が身につきます)ので、
    自分の経験範囲内での数値を入力しても思ったようなA/Fにならない場合等は
    インジェクターの性能を数値上から疑う事ができます。

  4. インジェクターの流用についての可否判断
    ロードスター市場で良く行われるインジェクターの流用も、
    その事自体がエンジンに適しているのか?あるいは噴霧状態は良くても、
    基本的に燃料が足りているのか?等の根本もA/F数値とインジェクターMAPの数値から追うことができます。

  5. エンジン不調の判定
    現状、ノッキングの様な違和感があっても、それが実際にノッキングなのか、
    あるいは他部位からの異音なのか?が判断しにくい事があります。
    特にNBはクランク角センサが固定になっているので、NAの様なアジャストができません。
    この場合、NBの点火時期を意図的に下げて変化を確認することで、症状の判断を行う事ができます。
    ノッキングに悩むユーザーは大変多く、RAPiDMx5は非常に役立つアイテムです。

  6. Auto Adaptivity (学習制御)
    純正O2センサからのフィードバックを元にRAPiDがMAPの最適化を図る機能です。
    健全なO2センサである事、エンジンに失火などの要因がない事が前提になりますが、
    逆に学習機能を使ってある期間の走行をした上で変化するMAPを見る事で、
    エンジン自体に何かしらの問題があるのでは?と推測する事ができます。
    (例:エンジンの失火がある特定条件化で出てしまうケースは、未燃焼ガスが排出され、
    それをリッチとして判断したRAPiDは燃料を絞ってしまいます。)
    この様なMAP数値の変化から、回転数・スロットル開度の条件を元に、
    エンジンそのものの調子を伺う事ができます。

  7. エンジン性能の把握
    Auto Adaptivity・学習機能を使い、ある程度の走り込みを行い、その後のMAPの変化量や領域を確認します。
    もっともっと燃料を欲しがる傾向にあれば、
    さらに燃料を追加しても完全燃焼できる性能をエンジンが持っている事になります。
    つまり、エンジンポテンシャルの追及です。学習制御に於ける変化量のスケーリングを予め調整ができますので、
    大きく変化させるか、こまめに変化させるかのスケーリングを調整することでも、
    エンジンポテンシャルの引きだし具合をより短時間で見極める事が可能です。
    仮に、他社で組まれたチューニングエンジンは、その性能が把握できない事も良くあります。
    ユーザーが求める“セッティング”に並行して先ずはエンジンポテンシャルの見極めのツールとして活用が可能です。
先ずはお気軽にお問い合わせください。
詳しい資料を別途ご案内いたします。

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